2009.5.29
みかんの花
みかんの花が満開なので見においで~という、知り合いのみかん農家のSさんのお誘いを受けて、和歌山県は紀ノ川市まで行ってきました。雲雀と鶯の鳴き声に導かれながら、軽トラに揺られてみかん山へ着くと、そこにはあまったるーい香りが充満しています。
みかんは、豊作と不作を順番に繰り返す作物ですが、今年は豊作だということで、木は真っ白な「みかんの花」で一杯です。「甘いというより、けだるい香りやろ。やる気がなくなって、なんだか、ぼーっとするような感じがしいひんか?」と、Sさん。本当に天気のいい日だったので、この香りに包まれて山から紀ノ川を見ていると、そんな言葉もうなずけます。
みかんは自家受粉するので、ミツバチなどの昆虫のお世話になる必要は無いのだそうですが、雌しべの根元の方に甘い蜜が付きます。真っ白の花をむしって、雄しべを取り除くと、雌しべの下の膨らみはまるで小さな青みかんです。そこが少し光っていて、舐めると、まさに甘酸っぱいミカンの味がします。すでにみかんの実になる準備が出来ていることに感激です。
和歌山県の果物と言えばみかんですが、Sさん曰く、バナナとパイナップル以外はなんでも作れる果物王国だそうです。お盆の頃に実をつけるリンゴも栽培されているようでびっくりです。久しぶりにお会いしたSさんと、青空の下のみかん山を堪能した後、「みかんが 実をつける秋になったらまたおいで」、という言葉とともに、この辺りの名物「鮎寿司」(甘露煮にした子持ち鮎をおし寿司にしたもの)までお土産にもらって帰路につきました。
今年はおそらく、みかんは豊作だけど、豊作なら豊作でみかんが安くなって農家の方は大変なようです。近くに作られている誰も使っている様子のないりっぱな運動公園と道路を見ながら、ちょっと複雑な気持ちの一日でした。














